「えっと……、こうかな?」

 まつりがぎこちない手で、僕のモノを手で包み込むように触れる。

「こんな感じ? 強すぎない?
 えへへ、大事にするね……。柊哉の、大事なモノだもんね……
 すごい……こんなに大きくなってる……
 血管が浮き出て……はちきれそうになってるよ。苦しくない?」
「……ちょっと」
「やっぱり苦しいんだ? 待っててね、気持ちよくしてあげるから……。
 舐めたりは、出来ないんだけど……」

 まつりがそっと指先を動かす。力をいろいろと加減するように、少しずつ
 動かして行く。
 幽霊は細かい力の加減を調整するのが難しいのだと言っていた。」

 北尾さんはもう一度、こくりと頷く。
 ……会話が続かない。大人しい子なのはわかってたけど……
 やっぱり迷惑がられているだろうか……?

「大丈夫だよ。もう少し力入れても……」
「うん……、もう、少し……」
「うん、それくらい……。そこから、少し上下に動かして……」
「……こう……?」

 まつりが心配そうに指を揺らす。初めてで、少し緊張しているようだった。

「こっち……? 下の方がいいの?」
「ううん……、出来たら、もうちょっと上の方……」
「ん……えっと……、ここかな……?」
「うん……気持ちいいよ。もう少しだけ、上……」
「もう少し……ん……、ここ? 先っぽの……ぼこってなってるところ?」
「そう、そこ、触って……」
「ん……と……指を添えて……こう……?」
「うん……気持ちいいよ……」
「本当……? 嬉しいな……
 ねえ、もっと柊哉が気持ち良くなるように、いっぱい教えて……?」