櫂 |
「なんでだ? みんなは自由に遊んでいるだろ? どうして灰奈だけ掃除してるんだ?
もしかして……、無理矢理やらされてるとか……」 |
灰奈 |
「そんな! そんなめっそうもございません! 違います違います!」 |
櫂 |
「はあ……」 |
灰奈 |
「ちゃんと説明していなくてすみませんでした。私、お掃除が大好きなんです」 |
櫂 |
「……そうなのか……」 |
灰奈 |
「はいっ、私、あまり運動もできないですし、楽器も苦手なので……
この時間はいつもみなさんのためにお掃除をさせていただいてます!
このお屋敷ってとっても広くて……
毎日2時間ずつお掃除しても全然終わらないんですよ! とっても大変なんです!!」 |
櫂 |
「2時間!? いくら掃除が好きだからって……」 |
灰奈 |
「あ、でも皆さん本当に、出来る範囲でお手伝いしてくれますし、おしつけられてるとかではないのですっ!
わ、私のせいで皆さまが悪く言われるのは……!」 |
櫂 |
「だ、大丈夫、なんとなくわかったから……」 |