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……寝てる……
考えてみると、紡ってみんなで話してるときにいないことが多いな……
そういうときって必ずどこかで寝てるんだろうか……? なんでまた……
起こすべきなのかな……
まぁ、こんなところで寝てたら風邪ひきそうだし……起こした方がいいのかな……
櫂 |
「つむぎー……」 |
紡 |
「……うにゅ〜……」 |
櫂 |
「紡さーん、紡〜……」 |
……起きる気配がない……
なんか楽しそうだし……、どんな夢見てるんだろうな……
こう見てると本当に普通の小さな女の子って感じで、微笑ましくはあるんだけど……
なんとも言い難い事実が……、なんとも……、うーん……
気にしないで子ども扱いし続けた方がいいのかな……
起こすか……、なんか考えてるのが馬鹿らしくなってきた……
櫂 |
「おい、紡! 起きろ!!」 |
紡 |
「……にゃ?
……にゃ。にゃ〜、むぎゅ……、む〜……
うゆぅ……まだねゆ……」 |
櫂 |
「起きなさい。人を呼ばれたくなかったら」 |
紡 |
「うにゅ〜……
あれぇ、櫂。なんでこんなところにいるの?」 |
櫂 |
「扉が開いてたから覗いてみたんだよ。」 |
紡 |
「扉? だってここつむぎの部屋だよ?」 |
櫂 |
「違います。早く起きてください」 |
紡 |
「しつれいなー。おきてるよー」 |
紡 |
「……すぅ……」 |
櫂 |
「寝息を立てない!」 |
紡 |
「うにゃぁ……、あれ? ここ、お布団じゃない?」 |
櫂 |
「やっと気付いたか……」 |
紡 |
「ふぁ……、また寝ちゃったぁ……。眠い……、寝たい……」 |
櫂 |
「こらこら、外で寝たら風邪引くだろ?」 |
紡 |
「そんなことないよぉ。今は結構日もあたるし。ポカポカで、あったかくて……
……おやすみなさい」 |
櫂 |
「はーい、戻るよー」 |
紡 |
「うー……、一瞬の躊躇もなしだなんて……
櫂、ほんとにここでの生活に慣れたのね……。
ちーちゃんに毒されて……、ちーちゃんの味方に、味方にぃ……」 |
櫂 |
「悪いことをしている子は叱るようにという言いつけですので」 |
紡 |
「う〜……」 |
櫂 |
「大体、なんでそんなに寝るんだよ」 |
紡 |
「眠いからー!」 |
櫂 |
「夜だって眠れるだろ? 何時間眠る気だよ」 |
紡 |
「う〜、わかんない。眠れるなら……嬉しい……
寝てるのが幸せなの。ぽかぽか、ふわふわ、うにゅ〜」 |
櫂 |
「寝過ぎは体に良くないぞ?」 |
紡 |
「そうなの? どうなるの?」 |
櫂 |
「……それは知らないけど」 |
紡 |
「じゃあ問題ないよ」 |
櫂 |
「うーん……」 |
同年代と思っても、やっぱりどう扱ってやったらいいのかわからないな……
こうやってみている分にはまるっきり幼い子どもなわけで……。知識レベルも……
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