なんか、起きそうだけど起きない。

「うーん……さすがに可哀想かな……。でも……」

俺は少し悩んだ
挙句、2本の指を紡の中に差し込んだ。

「ひゃっ……ひっ……、にゃーっ!」
「おはよう、紡」
「お……おは……よ、う……じゃ……、ふ……ふあぁ……!」
「やっ……、やぁ……なんでぇ……何が、なんでぇ……?」
「ごめん、寝てたから悪戯したくなって」
「なにそれぇっ! やっ……、やだっ、やめてぇ……」
「あっ、あううっ……! か、かき混ぜちゃ、ダメだよぉ……! にゃうっ……!」
「ん……」

最初は乾いていたけれど、唾液をつけて動かすにつれて、じわじわと愛液が溢れてくる。

「中、濡れてきたよ……」
「ひっ、ひぅ……だって、櫂がぁ……」
「ここで寝ちゃダメだって言ったろ?」
「そ、それっ……っ、ひゃっ、理由になってないよぉ……! にゃああっ……!
 ね……、寝起きで、あたま、ぽゎポわして……」
「だんだん気持ち良くなってくる?」
「わ……、わかんないよぉ……、ふぇ……、うぅ……」
「ま、まだ、眠いけど……、うにゅっ……ううっ……! ふあ……」
「やっ……やめてぇ……、だめ、だめだよぉ……こんなのぉ……」
「気持ち良くない?」
「そっ、そういうことじゃ……なくてぇ……、ふあっ……ああっ……」
「じゃあ……少しゆっくり……」
「んっ……う……」

そういえば、ちゃんと紡のここに指挿れたの、初めてだった。
初めてした後も何度か肌を重ねることはあったけれど、確かめるように挿れたことしかなかった。
紡はキスや前戯だけで、結構感じてくれるから。